陽松庵ほのぼの日記

毎週日曜日に参禅しています。坐禅会後も陽松庵でご奉仕させて頂いています。坐禅や陽松庵の良さを少しでも知って頂きたいと陽松庵での事や感想、想い、神社仏閣参拝記録などを綴っています。

開経偈に思う

先日は11月というのに温かく

動くと暑いくらいの陽気の中

15名の方が参禅されました。

 

 

陽松庵は今年も11月3日に開山式が

行われましたのでお正月まではまた

きらびやかな須弥壇となります!

 

お勤めの始めには開経偈という偈文を

唱えるのですがこれは

 

無上甚深微妙法

百千万劫難遭遇

我今見聞得受持

願解如来真実義

 

ざっくりいうと

どれほどの時をかけても

深くすぐれた仏の教えに

出会うことは難しい

私は今その教えに出会う

ことができた

願わくは仏の真実が理解

出来ますように

というような意味になります

 

お経の解釈は

人から人へ、時を経て伝わる

ごとに変化していく

お経の真実はひとつだが

人やその時代によって違う

解釈がなされる

そんな中にあって

正しくお経に書かれている

真理を読み取り受け継ぎ

次世代へと残して下さった

高僧方がいたからこそ

今こうして

出会うことが難しい仏の教えに

出会うことができた

 

仏の教えは誰でも出会えるが

真理の教えに出会うことは

奇跡のようなものだと思う。

 

本来無一物

すっかり涼しくなって・・・

というより寒くなって

きましたが、本日は15名の

方が参禅されました!

 

事故から半年以上イス坐禅

をしていたのですが

ようやく今回から単に

上がっての坐禅に復帰

できました!

 

 

陽松庵の庫裡に掛かっている

カレンダーには禅語が載っている

のですが今月は本来無一物という

禅語でした

これはよく人は生まれてくるときも

亡くなる時も

何も持っていない、持っていけない

という意味で言われる事が多いので

私もそういう意味の禅語だと

思っていたのですが

良く調べてみると、

物事は本来全て空であるから

執着すべきものは一つもない

一切のものから自由自在に

なった心境  (byコトバンク

という意味のようでした!

 

難しいですね!!

 

 

参禅会の方で池田市

美術展覧会に出品された

方がいるのですが

その方が絵を陽松庵に寄進して

下さいました

 

和尚さんが皆さんに見てもらえる

ようにと玄関を入った奥に飾って

くれました

 

 迫力のある達磨大師です!

 

 

 

 

 

 

吉野山の脳天大神

今日は奈良県黒滝村

用事があったので

吉野山にも近いことだし

せっかくなので

護摩供を教えて頂いた

峯龍阿闍梨が強くお勧め

していた脳天大神さまの

所にもいこうと思い

行ってきました。

 

脳天大神さまは初めてでしたが

予備知識も入れずにどんな御神仏

かも知らずにお参りさせて

頂きました。

 

脳天大神さまへは蔵王堂から階段を

降りていくコースで行ったので

帰りはこの階段を上がって帰って

くるのか~、メチャクチャ大変やん~

って思いながら降りて行ったのに

帰りは以外とすいすい上がってこれて

思ったほど全然しんどくなかった

事にビックリしました!

 

また、帰りに蔵王堂へもお参りに

行ったのですが、蔵王堂の階段横の

切株の所に2人の女性がいたので

何をしているのかと気になり

見てみると

蛇が脱皮した皮が

きれいな状態で残っているのが

見えました

 

脱皮した皮はそのうちの一人の

女性が持って行かれました。

 

権現様へのお参りも終わって

吉野山を車で下りている途中で

こんどは蛇が車に引かれて

血だらけになって亡くなって

いるのを見てしまいました。

 

脳天さまのお参りの後での

蛇の脱皮の皮といい

亡くなっている姿といい

今日は蛇繋がりの日でしかも

生きているものではない事に

ちょっと違和感を覚えたので

 

帰宅後脳天さまのことを

調べてみみることにしました!

 

すると脳天さまは頭をかち割られて

亡くなっていた蛇を僧侶が哀れに

思い手厚く葬ったとのいわれが

あることが分かり、何だか脳天さま

からのメッセージのようで

不思議です!

 

こんなこともあるんですね!

 

 

 

 

 

 

 

 

雪裡梅花只一枝

今日の坐禅会は酷暑の中

13名の方が参禅されました!

 

 

自宅へ帰り

携帯の写真を整理していると

永平寺の修行僧便りという

ボードの写真が出てきてそこには

雪裡梅花只一枝

(雪裡の梅花ただ一枝)

と書いてあり、

仏が悟りを得たとき一枝の

梅の花が香る

今はどこも茨だらけだが

春風が吹けば梅の花がいっせいに

咲き乱れる

冬の厳しさを耐えてこそ梅は

香しい花を咲かせる

私たちにとって苦労して

達成、実現したことはかけがえのない

価値があり、確かな真実なのです

とあり、そういえば

今日は坐禅中にふと色々苦労

してきた体験は確実に自身の

実になり、考える力、行動力に

なっているんだなというのを

感じました。

その時は辛いし、苦しくて

なんでこんなことばかり起きるのか

と悩むのですがそれを乗り越えた先は

その経験が確実に学びとなっている

辛いこと苦しいことなんて経験しない方が

幸せだと思っていたけど

そうではなく色々経験することの方が

より精神的に豊かになれるんだな…と

感じたことを思い出しました

 

坐禅中たまにこんな気づきがあり

これも坐禅の良さだなと思います

 

 

    永平寺

 

 

撥遣作法

 

今日もうだるような暑さの中

11名の方が参禅されました!

 

坐禅堂には冷房も扇風機も

ないのでただ座ってるでけで

も汗がダラダラと出てきます

が、窓を全開にしているので

風がふくととても心地良く

感じます!

 

行茶後の休憩中にお盆の棚行の

話になり(僧侶あるある話 (笑) )

そこから

陽松庵でのいわゆるお精根抜き

とか魂抜きと一般的に呼ばれている

作法のお話を和尚さんに聞いたのですが

 

一般的に魂抜きと言われているものは

曹洞宗では撥遣(ハッケン)と言うそうです

 

この撥遣のお作法が曹洞宗で伝わるもの

なのか、陽松庵独特のものなのか

分からないですが

私にはとても怖くてできない(したくない)

な・・・

と思うような内容でした

 

詳しくは書けませんが、するとしたら

けっこう勇気のいるお作法になります

 

なのでこのお作法で撥遣をされて

何事もなく生活をされている和尚さん

は凄い方だなと改めて思いました!

 

坐禅会大盛況

 

暑い日が続いている中、本日は

23名の方が参禅されました!

 

というのも今日は川西市

会館で坐禅会をされている

会の方8名も参禅されたので

賑やかな坐禅会となりました。

 

 

陽松庵では坐禅坐禅の間に

経行をするのですが、川西の

坐禅会さんでは経行を

されていないとのことで

陽松庵で経行を体験していただくことが

できよかったと思いました(笑)

 

今日の行茶の様子です!

 

 

 

 

 

午後からは8月3日に施餓鬼法要がある

為仏具の掃除をしました!

陽松庵の施餓鬼法要は平日なので

お参りの方は少ないのがすが、僧侶の方が

10人も来られての大法要になります!

 

10人の僧侶が揃って読誦する法要は中々

ありませんから、とても良いご先祖供養に

なると思います!

 

私も京都の本寺でお盆中参勤することも

あり、お盆とお彼岸の違いを尋ねられることが

あるのですが、お盆やお彼岸という行事は

親から子に引き継がれるのでただ何となく

そのまま続けているという方もいらっしゃる

のかもしれませんね。

 

ご存知の方も多いと思いますが

お盆というのはご先祖様が家に

帰ってこられて家で過ごしますので

帰ってこられたご先祖様をもてなし

一緒に過ごす期間となります。

 

お彼岸はあの世とこの世が近くなると

考えられている為

こちらの想いがあの世に届きやすく

お盆とは逆にこの世の私たちが

想いを届けるためお墓へ行ってお参りを

する期間となります。

 

仏事というのはそれぞれちゃんと意味が

あって行われるものですから

こうして意味や違いを知ればより亡き方へ

の想いも届けやすくなるかも知れませんね!

 

 

 

 

紫陽花の押芽

本日の陽松庵の坐禅会は

15名の方が参禅されました!

 

ここの所猛暑日が続き暑さからか

参禅者さんの中にも体調を

崩される方がいたり、道圓和尚

も少し体調が良くないとのことで

坐禅会を休まれていて心配です。

陽松庵には今まで冷房機器が

なかったのですが

今年は子ども坐禅会が再開されると

いう事で本堂に冷房機器が付きました!

 

とは言え坐禅会中にその冷房を使う

事はありませんので

参禅される方は水分や

首などに巻ける冷却シートやタオル

などを持参されるなどの

暑さ対策をして参禅されると

いいと思います!

 

 

午後からは時季外れですが

松樹庵の庭に参詣者のAさんに

手伝っていただきながら

紫陽花の押芽を

してみました!

と言っても殆どAさんにして頂いた

ようなものですが・・・(笑)

 

 

京都の本寺に参勤しているときに

大切な家族を亡くして

こうしてこのお寺にお墓参りに

来ては季節の花々を見ることで

心を落ち着かせてきました

という参詣者さんのお話を聞いて

 

陽松庵でも参禅された方や参詣者方

に美しく咲き誇る庭いっぱいの

紫陽花を愛でて頂き

心を和ませてもらいたい

陽松庵、松樹庵に来るだけで気持ちが

落ち着き穏やかになれる!

そんなお寺にしたいと思っています!

 

松樹庵の前庭には何を植えても失敗

ばかりしていたのですがこれからは

今回の押芽がつかなくても

めげることなく押芽を続けていきたい

と思っています!