ここ数日寒さも少し和らぎ
梅の花も満開の中
以前から坐禅会に参禅されている
Nさんの在家得度式が本日の参禅者
12名が見守る中執り行われました
Nさんはかなり以前に
身内のご不幸で発心を起こされていた
そうですが念願叶わず
近年また身内のご不幸がありご自身に
出来ることはないかと決意を新たにされ
在家得度を受けられることにされたそうです
Nさんは陽松庵2人の和尚さんより年上の
方ですがそれでも発心を起こされ在家得度を
受けられたことに
いくつになっても思いを行動に起こすことが
出来る事を教えて頂きました
Nさんの在家得度式を見守る中
自身のバタバタの得度式を思い出していました
当日は出家受式者が多くいつもは先にリハーサルを
行い本番に挑むのですが
人数が多すぎてリハーサルが行えなく説明を聞いた
だけで本番の得度式に挑まざるを得なくなったため
皆の行動がバラバラだったり
しなければいけないことが出来なかったりと
少々苦い思いの残る得度式でした
ですが、これはこれでまぁいい思い出と
なっています(笑)
菩提心をおこすといふは
己の痛みに人の痛みが重なっている人が
悟りを求めるというのは
おのれいまだわたらざるさきに
自分が救われたいからこそ自分より先に
一切衆生をわたさんと発願し
人を助けたいという深い心がわき起り
いとなむなり
そのように行動せずには
いられないのです
菩提心というのは悟りを求める心
という意味です
自分がつらくて悟りを求めるとき
やはりつらい立場の人が
見えるものです
そうした人に手を差し延べ
その人が喜んでくれるとき
私も救われています
道元禅師のことば
心に留めていきたいと思います