陽松庵ほのぼの日記

毎週日曜日に参禅しています。坐禅会後も陽松庵でご奉仕させて頂いています。坐禅や陽松庵の良さを少しでも知って頂きたいと陽松庵での事や感想、想い、神社仏閣参拝記録などを綴っています。

潅仏会と桜茶会

 

今日はとってもいいお天気で

1柱のみの坐禅でしたが

とても気持ち良く

坐ることができました。

 

坐禅の後、いつものように

般若心経のお勤めをし

その後潅仏会で誕生仏に

甘茶をかけてお釈迦様のお誕生を

お祝いしました

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本堂の余間には狩野元信の釈迦像や

狩野永真の翡翠、継摩、飛燕等の

掛け軸も掛けられました

 

  狩野元信作

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 狩野永真作

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潅仏会の後は桜茶会があり

陽松庵自慢の満開の枝垂桜

を愛でながら野点のお茶を頂きました

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昨年はほとんど花が付かずに葉桜だけでしたが

今年はみごとに美しく満開の枝垂桜を

見ることができました

 

携帯の写真なのでぼやけていて枝垂桜の

美しさが分かりにくいと思いますが

言葉では表現できない程きれいでした

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来年も是非この美しい枝垂桜を観たいと

思っています!




摂北第十番札所

陽松庵は摂北三十三所観音霊

第十番札所となっています!

 

この摂北三十三所観音霊場の起源は

貞享2年6月に久安寺塔中の寶釋院

海尊者が

西国霊場の範囲が広過ぎて

三十三所すべてを周ることができないと

嘆く世の人々の為に

北摂地域に於いて霊験顕著なる

寺院を選び

平間長雅(江戸時代の歌人)と共に

御詠歌の巻物を作成し各寺院を

巡拝しつつその巻物を納めて霊場

開いたのが始まりといわれている

そうです

(摂北三十三所御詠歌集による)

 

陽松庵の御詠歌は

 

まつかげをのぼるもうれし

  いはやまのほとけの

  ちからつゑとたのみて

 

陽松庵内には観音様がいらっしゃいません

 

なのに何故観音霊場に選ばれたのかというと

吉田町の町外れにある墓所の奥に

岩山がありその山頂に観音様の石像が

お祀りされています(ここも陽松庵の

土地です)

 

今はお参りする人もなくその観音様の

首から上も取れて無くなっている

そうですが(和尚さんも地元住民と

一緒に頭を探したそうですが

見つからなかったそうです)

 

御詠歌にあるように昔の人は観音様を

拝みに岩山を登っていたようです

 

それを聞いた私も是非岩山の観音様の

元へお参りに行きたいと思っています

 

昔の白黒写真のハガキで映像が

残っていますので写真をアップして

おきますね

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第十番札所御朱印もあります!

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また、陽松庵には天桂の瀧という

今は幻の瀧も存在していました

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更に前住の方丈さんが陽松庵の再興を

考えて一時料理人に来てもらって

天桂鍋なるものを陽松庵で出していた

そうです

 

今は参禅道場のみとなっている

陽松庵ですが、昔からあの手この手と

考えていたのですね!

 

 

 

 

 

ビシャコ臭

 

陽松庵で御仏様方にお供えする

仏花はビシャコ(ヒサカキ)です。

 

このビシャコ、全て裏山で自生している

ビシャコを剪定して使っているのですが

 

御仏様にお供えするものですからなるべく

形のいいものを探さないといけませんし

大きさも決まっていたりします

 

ですが自然のものなので、形や大きさが

ちょうどいいものを探すのが結構大変です

 

これを私がお手伝いするようになるまでは

毎回高齢の和尚さんが一人でされていました!

 

山と言っても裏山ですから低い山なんですが

登山道などはなくあっても狭い獣道しかありません

 

急な斜面を上り下りするのですが帰りが

山のように選定したビシャコを抱えて降りるので

結構大変です(汗)

 

たまに私が一人で裏山に入りビシャコを取ってきたり

するのですが、

お供えすると形や大きさがイマイチ

だったり葉付きが悪かったりと、いいものを選ぶの

はなかなか難しいです

 

 

和尚さんと行くと慣れているのもありますがやはり

師匠、形や大きさがピシッと合うものを簡単に選ばれます

 

そのビシャコも暖かくなって枝に付いていた実から

花が咲きました

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花自体は可愛いのですが、この花のニオイが

また独特で臭いのです(笑)

 

坐禅会での女性用待合室にも御仏様が安置

されていますので、ビシャコをお供えして

いるのですが

この時期の女性用待合室は

ビシャコの花のニオイが充満しています……

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もうすぐお釈迦様のお誕生日とされている

日が来ます!

 

陽松庵でも花御堂に誕生仏を安置し誕生仏に

甘茶をかかけて祝う灌仏会を4月10日に

行いますので、それまでにビシャコを交換

できればと思っています(笑)

 

 

松樹庵の前庭では白い水仙が終わり、今は

黄色の水仙が綺麗に咲いています

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また、玄関のウェルカムフラワーには

いつもお花を持ってきてくださるMさんが

お庭に咲いた菜の花を持ってきて活けて

くださいました

 

もうすっかり春ですね!

4月10日は桜茶会もありますが今年は

桜の開花が早いので

その頃は枝垂桜の花吹雪を観ながらの

茶会になるかも知れませんね!

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3・11ボランティア法要をされた先輩僧侶

 

 

京都での先輩僧侶から先日

東北の被災地を回ってボランティアで

法要をされてきた話を聴きました

 

その先輩はボランティア法要を僧侶に

なってから毎年続けておられていた

そうですが流行病が出てからは活動を

控えていたそうです

 

今年は3年ぶりの活動とのことで

灯明を灯すための蠟燭や竹筒など

色々準備をされて行かれました

 

中浜小学校

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陸前高田の奇跡の一本松

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三陸防災対策庁舎

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大川小学校

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と周られ、大川小学校では結願時

(けちがんじ)のご住職と共に

法要を務められたそうです

 

先輩は時間がたち忘れない為なのかもしれないが

綺麗に整備され公園化した被災地を見て形だけの

形骸化したものを見ているようで寂しさを

感じたと漏らしていました

 

~告知~

 

4月中旬頃から陽松庵衆寮にてマインドフルネス低減法

8週間プログラムが臨床心理士の八木美佳先生により

開催されます

毎週日曜日の坐禅会終了後のお昼からになる予定です。

只今準備中で、詳しいことが分かり次第また

告知しますね!

 

宗寮

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また4月10日は陽松庵で年に一度の

桜茶会があります

お庭の枝垂桜を愛でつつおいしいお茶と

和菓子がいただけます

当日参加もできますのでご興味のある方は

一服していってください!

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健康長寿の秘訣

 

今日は予定が急遽キャンセルになり

時間ができたので午後から西国巡礼

に行って来ました!

 

今日の札所は兵庫県加西市にある

一乗寺です

 

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ご本尊は聖観音菩薩様ですが

撮影は禁止で写真を撮ることが

できませんでした。

 

雨が降っていたにも関わらず

そこそこ参詣者さんがいらっしゃって

中には西国巡礼をされている方も

結構いました!

 

 

私は御朱印は頂きませんが、

今は草創1300年記念事業とかで

御朱印をいただくと各寺院

オリジナルの特別印を押して

いただけるとのことで

西国巡礼をされている方も多い

ようです。

 

で、本堂の入り口横にお守り等が

置いてあったのですが

その上に面白い内容が書かれた

手ぬぐいが貼ってありました

 

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上の段

1~10の番号の分だけかきます(笑)

健康十守

1少肉多菜

 健康への第一歩はお肉少な目野菜は多め

2少塩多酢

 塩の代わりに酢で調理 工夫次第で血圧調整

3少糖多果

 砂糖はひかえて果物から糖分を十分補給

4少食多噛

 腹八分目 後の二分はよく噛むことで満腹に

5少衣多浴

 身も心も軽やかに 清潔一番 健康一番

6少言多行

 口動かすよりも 体動かし 健康に

7少欲多施

 人の世話してありがたいと思う心が健康作る

8少優多眠

 よく眠って忘れよう浮世の憂さを

9少車多歩

 車で健康は買えない 歩け歩けで健康は買える

10少憤多笑

 腹立てず笑っていれば心も身体も健康に

 

下の段

ぼけたらあかんで

   長生きしなはれ

 

憎まれ口に泣き言に人の陰口

ぐち言わず他人のことはほめなはれ

いつでもアホで居りなはれ

 

若い者に花もたせ

一歩下がっておることや いずれお世話に

なる身ならいつも感謝を忘れずに

どんな時でもへえおおきに

 

お金の欲は捨てなはれ

生きてるうちにばらまいて山ほど

徳を積みなはれ昔のことは忘れなはれ

自慢ばなしにわしらの時はなんて

鼻もちならぬ忌言葉

 

わが子に孫に世間さまどなたからでも

したわれるええ年寄りになりなはれ

ぼけたらあかんそのために何か一つ趣味

をもちせいぜい長生きしなはって

     ええ年寄りになりなはれ

 

とあり、読んでて思わず笑ってしまいました(笑)

でも、より良く生きるための知恵が詰まっていて

本当にそのとうりだな~と思う内容でした

 

この世は諸行無常(すべては移ろい変わり

永遠に変わらないものなど何一つない)

 

人は生まれて必ず老いて亡くなる

 

だったら健康でいて人から嫌われるより

好かれる人間になって楽しく過ごし

 

人生の最後も周りの人達に感謝をして旅立つ

ことができればと思いました

 

春ですね

3月18日~24日までお彼岸ですね

 

この時期はお彼岸の法要が営まれる

お寺も多いと思います。

 

陽松庵では特に彼岸会などはありませんが

この時期にお墓参りをされる方も多いと

思いますのでお墓参りの後に陽松庵にも

来てお参りされるといいと思います

 

陽松庵では今しだれ梅が満開で綺麗に

咲いて梅のいい香りがお庭に

漂っていてとても癒されます

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これから花の季節を迎え、桜、シャガ、山藤

アジサイと続いていきますので私も楽しみに

しています。

 

今年は参禅者のYさんから頂き松樹庵の前庭に

植えたチューリップも芽を出してきていますので

チューリップも見れます

 

ウグイスもいい声で鳴いていました

 

陽松庵では自然が感じられる中で

坐禅ができます

 

これから暖かくなり坐禅をするには

いい季節ですね(笑)

 

 

お釈迦様目線から見た梅です

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在家得度式

 

 

ここ数日寒さも少し和らぎ

梅の花も満開の中

以前から坐禅会に参禅されている

Nさんの在家得度式が本日の参禅者

12名が見守る中執り行われました

 

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Nさんはかなり以前に

身内のご不幸で発心を起こされていた

そうですが念願叶わず

近年また身内のご不幸がありご自身に

出来ることはないかと決意を新たにされ

在家得度を受けられることにされたそうです

 

Nさんは陽松庵2人の和尚さんより年上の

方ですがそれでも発心を起こされ在家得度を

受けられたことに

いくつになっても思いを行動に起こすことが

出来る事を教えて頂きました

 

Nさんの在家得度式を見守る中

自身のバタバタの得度式を思い出していました

 

当日は出家受式者が多くいつもは先にリハーサルを

行い本番に挑むのですが

人数が多すぎてリハーサルが行えなく説明を聞いた

だけで本番の得度式に挑まざるを得なくなったため

皆の行動がバラバラだったり

しなければいけないことが出来なかったりと

少々苦い思いの残る得度式でした

 

ですが、これはこれでまぁいい思い出と

なっています(笑)

 

 

正法眼蔵・発菩提心ポスターより

 

菩提心をおこすといふは

己の痛みに人の痛みが重なっている人が

悟りを求めるというのは

 おのれいまだわたらざるさきに

 自分が救われたいからこそ自分より先に

 一切衆生をわたさんと発願し

 人を助けたいという深い心がわき起り

         いとなむなり

         そのように行動せずには

         いられないのです

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菩提心というのは悟りを求める心

という意味です

自分がつらくて悟りを求めるとき

やはりつらい立場の人が

見えるものです

そうした人に手を差し延べ

その人が喜んでくれるとき

私も救われています

 

 

道元禅師のことば

心に留めていきたいと思います